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七尾、大地主神社(オオトコヌシ神社)は奈良時代に能登国守の守護神として、近江国の比叡山東麓に鎮座される日吉大社(山王社の総本宮・滋賀県大津市)の分霊を勧請して創建された古社であります。
室町時代では能登國七尾城主、畠山氏が御祈祷所として崇拝されていました。
江戸時代の寛永12年(1635年)に現在地(山王森)の山王社に、祇園牛頭天王社を鍛冶町より移し、明治15年(1882年)に山王社と天王社を合わせ現在名の大地主神社に改められました。
現在の社殿は昭和五年に建てられた社で、拝殿の大屋根には銅板が葺かれ千鳥破風に軒唐破風の入母屋造りの拝殿で奥には神明造りの本殿神殿が連なっております。
私たち氏子らは山王さん(山王神社)と呼び初詣や各参詣など、氏神様として崇拝し大変親しまれています。
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大正十一年 五月青柏祭
当時の大地主神社、社殿は建て替えられる以前の社殿で社も現在より少し小さく瓦葺の屋根です。
青柏祭にて神輿渡御の神事の場面と思われ、鳥居は現在の参ノ鳥居でこの年に新しく立て替えられました。
また、左脇の建物は現在も使用している青柏祭奉納曳山で鍜冶町でか山の山倉です。 |
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五瓜に唐花 |
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丸に三柏 |
御祭神は日吉山王社の「大山咋神 オオヤマクイノカミ」祇園牛頭天王社の「素戔嗚尊 スサノオノミコト」「伊許保止命 イコホトノミコト」の三柱の祭神がお祀りされています。
神社紋は山王社の「丸に三柏」と祇園社の「五瓜に唐花」の二つの社紋が用いられ拝殿の正面扉・神輿・幕など随所にそれぞれ配されており祭事の際も青柏祭では丸に三柏
・祇園祭には五瓜に唐花の各紋が用いられます。
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大地主神社 石川県七尾市山王町1−13 |
社暦 |
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大地主神社 社暦 |
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大地主神社の社暦 (境内社も掲載)
1月 1日 |
歳旦祭 |
1月14日 |
左義長 松飾等お焚き上げ |
1月15日 |
左義長 御札お焚き上げ |
1月25日 |
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塗師町 天神講 初天神 |
3月15日 |
祈年祭 |
4月10日 |
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湊町一丁目 金刀比羅神社 春祭 |
4月11日 |
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川原町 登口神社 春祭 |
4月12日 |
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本府中町 住吉神社 春祭 |
4月15日 |
春祭 神輿巡幸 袖ヶ江地区・山王森地区 |
4月25日 |
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塗師町 天神講 |
5月 1日 |
(鍜冶町でか山・ムシロ山清祓い) |
5月 2日 |
青柏祭 お水取り (鍜冶町でか山・でか山人形見) |
5月 3日 |
青柏祭 神輿巡幸 (鍜冶町でか山・宵山清祓い) |
5月 4日 |
青柏祭 本儀 |
5月 5日 |
青柏祭 (鍜冶町でか山・役付け清祓い) |
5月 6日 |
青柏祭 終了奉告祭 |
6月15日 |
徐蝗祭 |
6月26日 |
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塗師町 女天神講 |
7月第2土 |
祇園祭 「東のお涼み 奉燈祭り」 |
7月24日 |
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湊町二丁目東部 地蔵祭 |
8月10日 |
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湊町一丁目 金刀比羅神社 夏祭 |
8月24日 |
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郡町西部 地蔵祭 |
8月25日 |
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塗師町 天神講 夏祭 |
8月31日 |
風鎮祭 |
9月 9日 |
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川原町 登口神社 夏祭 |
9月10日 |
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本府中町 住吉神社 夏祭 |
10月10日 |
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湊町一丁目 金刀比羅神社 秋祭 |
10月14日 |
秋祭 神輿巡幸 袖ヶ江地区・山王森地区 |
10月25日 |
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塗師町 天神講 |
11月15日 |
赤柏祭 赤良柏祭「あからがしわまつり」 (新嘗祭) |
12月 8日 |
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鍛冶神社 鍛冶屋祭 |
12月31日 |
大祓い |
毎月1日 |
月次祭 |
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神社境内の案内 |
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神社境内の案内 |
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拝殿奥に連なる本殿 |
本殿 神殿 |
本殿は神明造りの銅板葺きで千木は外剥ぎ、鰹木は六本となっています
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手水舎 |
社務所 各御守り・厄除玉など拝受できます |
鍜冶町でか山 山倉
青柏祭に奉納する、でか山資材などの倉です |
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御神輿庫
神社前境内に建てられた神輿庫です
大小二基の神輿と備品などが保管されています |
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「山王閣」古い料亭を移築した建物で直会、各会合や氏子らの寄合い処など多くに利用させて頂いています |
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青柏祭一千年祭記念の社号標
参道前の鳥居脇に昭和四十年建立、青柏祭一千年記念に建てられた石柱の社号標です。
側面には、鍜冶町でか山の木遣り「曳き込み唄」山王二十一社を詠んだ詩が刻まれています。
この木遣りはでか山を五日の夜に宮へ納める時に一度だけ唄う重要な意味のある木遣りで、木遣り衆の頭が唄う宮への曳き込み唄です。
今日は申の日 山王の祭
上の七社に 又中七社
下の七社に 山王をこめて
君の万歳 国の繁栄
祝ひまつれば 鶴亀さへも
翔けつ浮びつ 舞ひ遊ぶ |
金網が被された龍の彫刻 |
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拝殿正面の軒唐破風の下には龍の彫刻が施されており、この龍には金網が被されています。
昭和の初め頃、でか山の時期に雨が降り続き祭りが出来ず困っていたところ、これはきっとこの龍が暴れているからと思われ龍に金網を被せ止雨祈願を行ったところ天候は一変して雨が上がりました。
しかし、その後もしばらく雨が降らず農家から苦情がくるほど晴天が続いたとの言われがあります。
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境内社 氏子町の神社 |
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境内社 氏子町の神社 |
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川原町/登口神社 |
塗師町/菅原神社 |
湊町二丁目東部/道知神社
鍛冶神社 でか山の山倉に隣接 |
湊町一丁目/金刀比羅神社・火の宮神社 |
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【大地主神社の氏子町】 |
山王町 川原町
郡町西部
郡町東部 |
鍛冶町
塗師町
今町
袖ヶ江町 |
湊町一丁目
湊町二丁目西部
湊町二丁目東部 |
上府中町
巴町
本府中町 |
(順不同) |
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鳥居 |
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大地主神社の鳥居 |
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慶賀事業 弐ノ鳥居再建
「 能 登 立 國 1300 年 」平成30年は國府七尾、
能登ノ國が立國して1300年です。
5月2日 創建千三百年慶賀祭執行 |
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大地主神社では古くは壱ノ鳥居・弐ノ鳥居・参ノ鳥居がありましたが現在では参ノ鳥居しか現存されておらず以前の弐ノ鳥居は昭和36年に老朽化により取り壊されました。
そこで、奉賛会では千三百年慶賀事業として以前のような弐ノ鳥居の再建に取り組みました。
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詳細は山王奉賛会 「山王鳥居再建」 |
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弐ノ鳥居(山王鳥居)境内入口付近
平成30年、創建千三百年慶賀事業で建立された弐ノ鳥居です。
滋賀県日吉大社の山王鳥居に習い製作されました。
昭和36年から54年の時が経ちこの度、皆様の多大なご厚志を賜り再建された鳥居です。 |
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壱ノ鳥居 跡地 川原町三叉路付近
当時、この場所には登口神社があり壱ノ鳥居が建てられて神社への参道とされていたようですが現在は大正十一年四月建立の社号標だけが残されています。 |
参ノ鳥居 大地主神社境内
大正十一年五月 建立 |
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青柏祭と赤柏祭 |
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青柏祭と赤柏祭 |
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青 柏 祭 せいはくさい 5月4日 |
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若葉が薫、五月に青柏祭(せいはくさい)が執り行われます。
青い柏葉に神饌を盛ることにより青柏祭といわれており高さ12メートル重さ20トンの日本一巨大な曳山「でか山」が神社境内に三台奉納されます。
でか山祭禮は5月3・4・5日ですが青柏祭本儀は5月4日に執行され五穀豊穣などを祈念します。
奉納する曳山の鍜冶町でか山は大地主神社、府中町でか山は印鑰神社、魚町でか山は本宮神社の各氏子町となります。
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青柏祭については相互サイトでか山へ https://seihakusai.sakura.ne.jp/ |
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赤柏祭 せきはくさい(赤良柏祭 あからがしわまつり)11月15日 |
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五月の青柏祭と対の祭事で11月15日に赤柏祭が行われます。
赤柏祭は大地主神社では新嘗祭でもあり秋の実りを感謝する神事で、巫女の舞・でか山の木遣り・豊年太鼓などの奉納も拝殿にて行われます。
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厄 除 玉 所 |
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厄 除 玉 所 |
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令和元年12月31日に神社境内、鍜冶神社横に厄除玉所が新しく設置されました。
この神域、厄除玉所にてお祓いされた素焼きの厄玉を割る事により厄が祓われる厄除神事であります。
令和元年の大祓い神事を終え令和二年の元旦より行われています。
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御神輿 |
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御神輿 |
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大地主神社には大・小、二基の御神輿がございます。
現在では大きい神輿は残念ながら台車に乗せて巡幸していますが小さい方は今でも担ぐ場合があります。
ただ、昭和中後期頃までは台車も無く、大きい神輿も担いでいました。
御神輿の製作年代は不明ですが平成に二基とも大規模に修繕し新調したかのような輝きとなっております。
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御 朱 印 |
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御 朱 印 |
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大地主神社の御朱印と滋賀県坂本に御鎮座する山王社の総本宮「日吉大社」の御朱印と御朱印帳です。 |
「御朱印」 ごしゅいん
神社や寺院を参詣された方が拝受する、参拝のしるしの朱印です。
御朱印には神社名、参拝日付などの墨書に神社印が押されており、この印を綴った帳面が御朱印帳です。
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出雲大社 |
伊勢神宮 内宮 |
伊勢神宮 外宮 |
金刀比羅宮 |
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改修事業 拝殿大屋根葺き替え事業 |
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改修事業 拝殿大屋根葺き替え事業 |
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以前の拝殿 |
葺き替えられた拝殿 |
平成15年11月 拝殿の大屋根の銅版が全面新しく葺き替えられ慶賀祭が執り行われました。
以前の銅版は傷みが激しく雨漏り等があり改修を急がれていましたが平成15年に奉賛会のお世話により氏子の皆様や多くの方々のご厚志を賜り葺き替えする事が出来ました。
過去にも度々に経年劣化などによる各所の改修事業が行われてきました。
鳥居再建や本殿・御神輿・他の各改修にあたり皆様の多大なご尽力により現在に至っていると思います。
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奉 納 額 (約 五尺×十尺 ケヤキ材) |
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拝殿左右の壁面上部に大正二年、現在の拝殿建立の際に江戸火消し組様、江戸子會や魚がしさん方々ご芳志頂いた木札の彫刻額が対で奉られています。
昭和五年に多くの皆さんで再び参詣された際に奉納されたようです。
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当時、七尾出身の成功者の方にお世話を頂き東京消防組の組頭様のご協力を頂き拝殿建立の際や鍜冶町でか山の前幕など多くのご寄進をして頂いたものと思われます。 |
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関連の神社様 |
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関連の神社様 |
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七尾市内に平素よりお世話になっている町の関連神社がございます。
古くは近江の日吉大社と同様に、中の一社に印鑰神社や下社の唐崎神社など「上の七社・中の七社・下の七社」の山王二一社が設けられていた事が神社の文献に伝えられています。
しかしながら現在では所在不詳の神社もあるそうです。
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小島町 唐崎神社様 |
唐崎神社は大地主神社を創建の際に滋賀県日吉大社に習い七尾湾を近江の琵琶湖に見立て、日吉大社の祭禮「山王祭」に大変縁深い唐崎神社 ( 滋賀県大津市・日吉大社の摂社
)を大地主神社の摂社とし当時の西湊村字小島に設けました。青柏祭神事には唐崎神社奥の猿山の脇に湧き出でる神泉、紅葉川の清水を取り清祓いをする神事「おみずとり」を行ないます。
この神事は一時期中断されていましたが現在復興されています。
また、今では行われていませんが七尾の浜から神輿を舟にのせ唐崎神社まで船渡御を行い「おみずとり」の神事を執り行っていました。 |
府中町 印鑰神社様 |
大野木町 八幡神社様 |
湯川町 湯川神社様 |
岡町 日吉神社様 |
三室町 三室神社様 |
大田町 日吉神社様 |
大田町 諏訪神社様 |
大田町 熊野神社様 |
大田町 田門神社様 |
津向町 熊野神社様 |
松百町 市杵島姫神社様 |
新保町 菅原神社様 |
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他 |
また、当時の古い文献には近江八景に習い当時の「七尾八景」も記録されています。
妙観院の晩鐘 ・ 唐崎の夜雨 ・ 松百の夕照 ・ 雌島雄島の落雁 ・ 島山の杜の月(能登島)・など |
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このページは私が氏神様として心の拠り所である神社の一部を簡単ではありますがご紹介させてもらっています。
宮司さんには承認をいただいて作成しておりますが説明不足や誤りなどある場合、どうかご了承お願いします。 |
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