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大地主神社 祇園祭 奉燈祭り


日本遺産 能登のキリコ祭り 「 七尾 祇園祭 」

能登半島の各地では四季折々に各種多彩な祭りがあり、その数は計り知れず祭の宝庫の地と言われています。
この能登の祭り中でキリコ祭り、石川県と能登の6市町による「灯り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り」が平成27年に日本遺産に認定されました。
その中の一つで当地七尾、大地主神社の七尾祇園祭「奉燈祭り」をご紹介します。

「奉燈・ほうとう」   「キリコ」
この祭りは能登特有の祭禮で七尾の他、能登の各地で行われる夏の祭禮です。
古くは燈籠を献じた事が始まりのようで、土地により祭神・由来・形態や大きさ等の違いがありますが、能登独自の形状の「奉燈」または「キリコ」を奉納する祭禮です。(地域により呼び方が違い、七尾では奉燈と言います。)
日が暮れると奉燈に灯りが燈され障子に描かれた書・絵が浮び上がり幻想的で、能登の夜は熱く燃え上がります。

七尾 祇園祭 「東の奉燈」 おすずみ祭り 七月 第二土曜日

七尾祇園祭は大地主神社の例祭で同神社の氏子町、旧七尾市街地・東地区の夏祭りです
春は青柏祭の「でか山」、夏は祇園祭の「奉燈・ほうとう」と言われ同神社の氏子町から三間~六間の大小11本の各町の奉燈が担ぎ出されます。
本来の祇園祭は七月十四日でしたが第二土曜日に変更されました。

● 七尾祇園祭の由来
七尾祇園祭の歴史は古く当時の祭禮神社は祇園牛頭天皇社で、平安時代に厄除神防疫神として全国に祇園信仰が興隆された頃、京都祇園を七尾に勧請して毎年6月14日(旧暦)七尾祇園會(ぎおんえ)を行ったのが祭りの起源です。
祭りにはキュウリを捧げ江戸時代より燈ろうを献ずる事を創始したのが奉燈行事の始まりと伝えられています。

当時の祇園牛頭天皇社は、現在の鍛冶町安楽寺の地にありましたが、1635年に山王森(現・山王町)へ移し1882年には既存の山王社と天王社の両社を合わせ現在の大地主神社と改名され、以降は大地主神社(山王神社)の例祭となりました。

以前の祇園祭の奉燈はかなり大型でしたが明治43年に七尾町の各地で電線が張られ大きな奉燈が出せなくなり、各町が独自の小型ニワカ燈篭を担ぐようになりました。
しかし、昭和36年には奉燈が復活し太鼓・鉦・笛の奉燈囃子を習い現在に至っています。

● 祇園祭のもよう
例年、5月末に大地主神社山王閣にて祇園祭の全町打合せ会を開催します。
この会議では山王奉賛会と氏子町の各代表者が集まりその年の祇園祭執行にあたり各事項を協議し、奉燈の運行順番のくじ取り式などが行われ各町は祭りに向け本格的に始動します。

祇 園 祭 前 日
祇園祭の大地主神社拝殿にて各町の祭りに参加する子供たちが社参し清祓いを受けた後、境内で奉燈囃子の奉納を行います。
その後、各町奉燈の指揮者会議が行われ安全対策の再確認や各町が協力し祭りが盛大に開催されるよう最終打合せが行われます。
祇 園 祭 当 日
昼過ぎ各町内では子供たちが古くからの伝統祭事「ヤッソーヤッサー」が行われます。
このヤッソーヤッサーは竹棒を平行に数本並べ縄で繋ぎ、子供たちはその中に入り電車ごっこのように「ヤッソーヤッサー」と大声を張り上げ各町内を練り歩き町内の悪疫退散と子供たちの健康を願います。
午後三時頃に大地主神社では神事が行われ御祭神を神輿にお移しします。
神輿は子供たちの奉燈音頭に先導され湊町の仮宮へと向かいます。
御祭神が湊町の浜へ涼みに行くことで「お涼み祭り」ともいわれていました。
夕刻になる頃には各町の若い衆らは徐々に奉燈に集まりだします。
各町、定刻になると奉燈が担ぎ出され、いよいよ奉燈祭りの幕開けです。
担ぎ出された各町の奉燈は最初に各自の町内廻りを行います。
八時頃、町内廻りを終えた奉燈が湊町の広場に据えられた仮宮に向かい、アナウンスの入場で次々に集結しお祓いを受け御幣を拝受します。
集合した各町の奉燈は順次、広場内を乱舞し大変な賑わいとなります。
全町の奉燈がお祓いを受け終わる九時半頃に大地主神社へ御立の合図となる一撃花火が打ち上げられます。
花火が上がると奉燈は先に行われたくじ取り式の順番で仮宮を出発します。
順に並んだ奉燈は最後尾の神輿の灯りの先導役となり大地主神社境内へと向かいます。
奉燈が境内手前に揃うと順に境内に入場、境内にはかがり火がたかれ周りを再び乱舞します。
最後に神輿を担ぎ入れると各町奉燈から御幣をおろし神社へ納めます。
その後、境内にて皆さんで七尾まだらを合唱し唄い終えると順次奉燈は各町へ帰路となります。


奉 燈   「書」 「絵図」
奉燈には「中ゴウ」と呼ばれる部分があり奉燈の前側の障子に太筆で書かれた書を後側には武者絵・神々・仙人・伝説の人物画などが描かれています。
中ゴウの上の小さい障子の部分を「ランマ」と呼び中ゴウと対の物を飾り、その上に朱色の欄干(高欄)があり御幣・榊をお供えし御神燈を燈します。

          


七 尾 祇 園 祭  各 町 の 奉 燈  あいうえお順

鍜冶町

上府中町

川原町

郡町西部

郡町東部

山王町

塗師町

湊町一丁目

湊町二丁目西部

湊町二丁目東部

本府中町

今町
袖ヶ江町
巴町


≪ 近 隣 の 奉 燈 祭 り ≫
 七月 第一土曜日 互市祭 七尾市街地 府中町地区 印鑰神社の例祭
 七月 第二土曜日 祇園祭 七尾市街地 東地区 大地主神社の例祭
 七月 最終土曜日 なごしの祭り 七尾市街地 西地区 本宮神社の例祭
 八月 第一金・土曜日 石崎奉燈祭 七尾市石崎町 八幡神社の例祭

上記の他にも七尾では夏の祭禮にて奉燈祭りが行われ夏の夜を魅了します





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